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価値の源泉は労働にある、ITベンダーはそう答えた

Marketing,Small Business Management
November 04, 2003
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CNET Japan - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:サーバにイノベーションのジレンマは起きているか(4)より

ソフトウェアによる生産性が向上すれば、
システムを作るのに単純労働力はいらない。
ビジネスコンサルタントやユーザ自身が
セルフサービスでアプリケーションを構築するパワーを手にする。
そのような時代には、IT業界は凄まじいデフレ圧力と
エンジニアの雇用危機に見舞われる。
特にプログラマの多くはオフショア(海外)水準の賃金に収斂し、
そもそも絶対需要が低下していく。
ある日突然こういう日がやってくるわけではないが、
至る過程のどこかにある折り返し地点から、
大規模な労働集約的ビジネスモデルが破綻し始める。
深刻なのは、程度の差こそあれ受託ビジネスというマーケットそのものが
縮小均衡することに気付いていない業界人があまりに多いという恐怖だ。

一山いくらという受託モデルはそのうち崩壊の憂き目に遭うだろうと、と。
人月いくらという請求がジレンマを抱えているのは確か。
よくIT「ドカタ」という言い方がされるが、
実際に身体を動かす土木業などと違いIT関連業は
それまで何夜もかかっていた作業を一瞬のうちに終了させてしまうような
イノベーションが起こることがままある。
しかしながら、江島氏が指摘しているように、
そのイノベーションを利用すると人月ベースの請求形態では
売上ががた落ちしてしまう。

大体、レバレッジを利かせるのがITの利点なのに、
請求形態はレバレッジの全く利かない形態になっているのが問題。

そもそも、既にソフトウェア開発というのは、
インターネットの普及によりブラックボックスではなくなってきている。
自助自立の精神を持ってすれば(ググれってことですな。MLなんかもあるし)、
自己(自社)の責任下において利用するソフトウェアを作ることも十分出来うる。
一般向けIT雑誌では「RAID組んでみよう」みたいな特集が普通に組まれてるし、
専門職域に含まれる作業はどんどん減っていく。

じゃぁ、受託型ベンダーはどこへ行くかというと、
ほとんどは脱落したうえで、
ビジネスコンサルタントの方へ行くか、
ITスキルを活かして同じくCNET JAPANで連載されている梅田氏
(CNET Japan - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:雇用なき景気回復とITエンジニアの雇用をめぐる大転換)
が言うITユーザーに転換していく。

となると、既存のビジネスコンサルタントとITベンダーの間にゴールがあり、
お互いの側からヨーイドンでそのゴールへ向かうわけだけど、
ソフトウェアの生産性は上がる一方で下がることはまずないので、
ゴール自身がビジネスコンサルタント側に向かっていくなかでの競争になる。
凡百のITベンダーはいかにも苦しい。

とにかく受託モデルはレバレッジが利かないなぁ、というのが僕の感想。
利益を大きくする為には、エンジニアを増やして作業の総量を増やすしかない。
もちろん売上は等差級数的にしか伸びない。
フレキシビリティなど望むべくもない。
「ビジネスにスピードを」ってもっとも小回りが利かないのが
このモデルの企業だと思う。

価値の源泉はどこにあるのか、という問に対して
受託モデル企業は労働にある、と答え、
世間は需要にある、と答える。
そう考えると世間におもねらなければならない
受託モデル企業がハッピーになれるわけがないよな。

Posted by Dragonfly at November 4, 2003 07:30 PM
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